インプラント用語

ティッシュレベルとボーンレベル

インプラントは主に上部構造(歯冠部分、噛む部分、いわゆる歯として見える部分)とインプラント体(歯根部分、支える部分、顎骨内にあり見えない部分)に分けられます。
これら上部構造とインプラント体を連結させる部分をアバットメントと呼びます。
アバットメントは上部構造をインプラントに固定する役割を果たします。

インプラント体とアバットメントの接続部分が骨の上(歯肉レベル)にあるか、骨の中にあるかで、前者をティッシュレベルタイプのインプラント、後者をボーンレベルタイプのインプラントと呼びます。

①ティッシュレベル
インプラント体とアバットメントの接続部分が骨の上(歯肉レベル)にある。上部構造のマージンが軟組織にある。

利点
・手術が1回
・周囲骨の吸収が少ない

欠点
・審美領域(前歯部等)において、歯肉の再現が難しい

②ボーンレベル
インプラント体とアバットメントの接続部分が骨内にある。最近の主流。上部構造のマージンが歯槽骨頂、あるいはそれに近接した位置にある。

利点
・審美領域における歯肉の再現が可能
・骨増生が必要な症例でも適応

欠点
・接続部分周囲は骨の吸収がみられる(→アバットメントの径を小さくすることで骨の吸収を少なくすることができる)