横向きに生えた親知らずに注意!放置するリスクについて解説

横向きに生えた親知らずに注意!放置するリスクについて解説

 

 

 

親知らずの生え方は人それぞれで、

生え方によっては、親知らずが周りの歯に悪影響を及ぼしてしまう恐れもあります。

 

🔽親知らずの生え方の種類については下記の記事を一度ご覧ください🔽

今回はその中でも横向きに生えた親知らずについて詳しく解説していきます。

もしご自身の親知らずがどのような状態であるか把握できていない方は、

一度歯科医院で診てもらいましょう。

 

 

まず、親知らずが横向きに生える主な理由は、顎の空間不足です。

通常、親知らずは他の歯に比べて大きく、歯茎の奥や顎の奥に位置しています。

しかし成長する際、十分なスペースがないと、歯が他の歯や骨に圧迫され、横向きに成長することがあります。

 

この横向きの成長は、歯が正しい位置に収まらないことから、

歯痛や歯茎の腫れ、咬み合わせの問題を引き起こす可能性があります。

 

人間の進化の過程で、顎の大きさが小さくなったことも、親知らずが横向きに生えやすくなった要因と考えられています。

 

これにより、現代の人々にとっては親知らずが問題を引き起こしやすい傾向があります。

 

 

横向きに生えた親知らずを放置すると、下記のようなリスクを伴うことが考えられます。

 

①他の歯や周囲の組織に圧迫をかけ、痛みや不快感を引き起こす

周囲の歯を圧迫している親知らず

 

②歯が正しい位置に収まらないことで、歯並びや咬み合わせに影響を与え、

さらなる歯並びの乱れ咬合異常を招く可能性がある

歯の噛み合わせ

 

③横向きの親知らずが歯茎の中で部分的に覆われた状態になると、歯茎周囲の炎症や感染が生じやすくなります。

これにより、歯茎の腫れや痛みが増し、場合によっては口臭や嚥下困難などが発生します。

腫れた歯茎

 

④横向きの親知らずが適切にケアされない場合、嚢胞や歯周病などが進行する可能性があり、

これらはより深刻な健康問題を引き起こすことがあります。

汚れが溜まった親知らず

したがって、定期的な歯科検診や問題が発生した場合の適切な治療が重要です。

 

 

 

横向きに生えた親知らずを抜歯するメリットについてご紹介します。

親知らず抜歯

まず第一に、先述した通り、

横向きの成長は他の歯や組織に圧迫をかけ、痛みや不快感を引き起こす可能性が高まります。

抜歯によってこの圧迫が解消され、痛みや不快感の軽減が期待できます。

 

また、横向きの親知らずは歯並びや咬み合わせに影響を与えることがありますが

これらの問題も影響を及ぼす前に親知らずが無くなると予防または改善できます。

 

矯正治療を始めるために親知らずを抜歯する方も実際多く見受けられます。

 

さらに、横向きの親知らずが歯茎に埋もれていると、

感染や炎症が生じやすくなる場合がありますが、

抜歯により歯周病や感染のリスクを軽減し、口腔内の健康を維持できます。

 

 

以上のように、横向きの親知らずを抜歯することで、

将来的な歯の問題や口腔内の健康への悪影響を防ぐことが期待されます。

しかし、抜歯の適否は患者様個々の状況によるため、歯科医との相談が必要です。

 

 

 

 

横向きに生えた親知らずを抜歯する手術は、一般的に下記の手順に従い行われます。

 

  1. 評価と診断:
    • 歯科医はX線やCTスキャンを使用して親知らずの位置、形状、周囲の組織との関係を診断します。
    • 患者様の歯科歴や一般的な健康状態なども確認されます。
  2. 麻酔:
    • 手術前に局所麻酔が行われ、患者様が痛みを感じないようにします。
  3. 歯茎の切開:
    • 歯茎の切開が行われ、横向きの親知らずにアクセスするための視野が確保されます。
  4. 骨の削除と分割:
    • 必要に応じて、横向きの親知らずが埋まっている骨を削ったり、歯を分割したりすることがあります。
  5. 歯の抜歯:
    • 横向きの親知らずを慎重に抜き取ります。場合によっては、歯を分割してから抜歯することがあります。
  6. 歯茎の縫合:
    • 歯が抜かれた後、歯茎が適切に縫合されます。これは傷口を保護し、早期の癒合を促進します。
  7. アフターケアの指示:
    • 歯科医は患者様にアフターケアの指示を提供し、薬の処方箋や腫れや痛みの軽減に役立つアドバイスをします。
  8. フォローアップ:
    • 手術後は定期的に歯科医にフォローアップを受け、回復状況を確認します。

 

 

横向きの親知らずの抜歯は手術の難易度が高いことがあり、

患者様の状態や手術の複雑さによって手術方法が調整されることがあります。

 

 

親知らずの抜歯後は適切なケアが重要です。

手術後、歯科医の指示に従い、処方された薬を正確に服用しましょう。

 

腫れや痛みを軽減するために、アイスパックを使ったり、指定された期間は

冷たい飲み物や柔らかい食事に注意しましょう。

 

傷口が癒えるまで、避けられる限り激しい運動や飲酒も控え、歯磨きも歯科医の指導に従いながら慎重に行います。

もし異常を感じた場合は速やかに歯科医に相談しましょう。

 

🔽抜歯後のケアや注意事項について詳しくはこちらの記事をチェック🔽

 

横向きの親知らずを抜歯する適切なタイミングは、一般的に早い段階が好ましいです。

これはなぜかというと、年齢の若い時期に抜歯することで歯がまだ成熟しておらず、周囲の組織への影響が最小限に抑えられます。

 

さらに、成長途中の親知らずは抜歯が比較的容易で、回復も早い傾向があります。

 

また、横向きの親知らずが他の歯や骨に圧迫をかけて問題を引き起こす前に、

定期的な歯科検診やX線などで早期に発見し、必要に応じて抜歯を検討することが重要です。

 

歯科医の診断と相談に基づいて、最適なタイミングでの抜歯計画が立てられます。

親知らずの抜歯の適切なタイミングは個々の状況に依存しますが、

一般的な傾向として以下のような年齢別の考え方があります。

 

 

【一般的な親知らず抜歯の適切年齢

  1. 10代から20代初頭: 親知らずがまだ発達途中であるため、この時期に抜歯すると手術が比較的容易で回復も迅速です。また、周囲の歯や組織に与える影響が少ない場合が多いです。
  2. 20代中盤から30代: 親知らずが完全に発達する前に抜歯することで、周囲の歯や骨に対する悪影響を最小限に抑えられます。ただし、早い段階で問題がなければ抜歯を急ぐ必要はありません。
  3. 30代以降: 親知らずが既に発達している場合でも、症状や合併症が現れた場合は抜歯を検討することがあります。ただし、手術や回復にかかる時間が若い頃よりも長くなる可能性があります。

 

重要なのは、定期的な歯科検診などで親知らずの状態をモニタリングし、歯科医との相談を通じて最適なタイミングを見極めることです。

 

 

 

横向きの親知らずを抜歯する前には、一般的に下記のような事前検査が必要です。

まず、歯科医はX線やCTスキャンを使用して親知らずの位置、形状、周囲の組織との関係を診断します。

これにより、抜歯の難易度潜在的な合併症を事前に把握できます。

また、この検査によって感染症歯周病の有無も確認されます。

 

さらに、歯科医は患者様の歯科歴や健康状態を詳しく聴取し、アレルギーや既存の病気、

服用中の薬などを把握します。

これは手術中や手術後の合併症を最小限に抑えるために重要です。

 

これらの検査結果を基に、歯科医は適切な手術計画を立て、患者様に対するリスクや注意事項を説明します。

患者様は歯科医と協力して、適切な抜歯のタイミングと方法を検討することが重要です。

 

 

親知らずの抜歯は基本的に保険適用され、その費用は保険診療で3割負担の方の場合、

処方薬の費用も含めると約1,500円〜5,000円程度が通常です。

 

初診の患者様は、それに加えて初診料等がかかるため、3,000~4,000円程度必要となります。

 

そのほかは抜歯前にクリーニングが必要な場合など、状態によって費用はそれぞれ異なってきます。

もし保険を使わずに抜歯を行う場合は、基本的に10割負担となりますので抜歯に10,000円程度は必要となります。

 

歯科治療の詳細や保険の種類によって異なるため、事前に歯科医と相談し、費用の見積もりや保険の適用範囲を確認することが重要です。

 

 

●親知らず特設サイト https://oyasirazu-tomimori.com

医療法人冨森会 親知らず抜歯 特設サイト

もし親知らずを抜こうか迷っている方、他院で断られた方、手術入院が必要と言われた方など、

親知らずの抜歯に関してお悩みがあれば当院へ一度ご相談ください。

 

当院には日本口腔外科学会認定医も在籍しており、幅広い症例に対応しております。

 

 

親知らず抜歯手術に不安な気持ちがある方、手術に対して極度に不安感やストレスを感じる方へ

うとうとと寝ている間に手術が終わっている点滴麻酔、

静脈内鎮静法という選択肢があります。

 

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https://www.tomimori-shika.net/category/tidbits/knowledge8

 

 

 

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