「お口ぽかん」に要注意。

「お口ぽかん」に要注意。

 

 

 

 

 

「お口ぽかん」について



「お口ぽかん」は臨床的には口唇閉鎖不全”(こうしんへいさふぜん)として定義されています。
お口ぽかんは口呼吸の予備軍ともされています。
小児期の口呼吸は、歯列咬合や顎顔面の成長発育への悪影響を及ぼすことが示唆され、更に口呼吸することによっての全身疾患との関連性も散見されるようになりました。

 

 

口呼吸とは一般的に口呼吸とは鼻からの呼吸が行えず、あるいは鼻からの呼吸の割合が少なく長時間口で呼吸することと定義されています。
風邪やアレルギーなどで鼻腔封鎖されると一時的に口呼吸することになりますが、それが長時間継続されると、口呼吸が習慣化することになります。

 

日常的な口呼吸は口腔乾燥を引き起こすため、唾液の機能低下から
 •う蝕(虫歯)
 •重度の歯周病
 を引き起こす可能性があります。
 他にも下顎が正常位置ではない後下方になり、舌位が落ち込み「お口ぽかん」に繋がります。

その為、
 •免疫機能の低下や炎症反応
 •無呼吸症候群
 •不正咬合
が起こることが考えられます。

 

 

口呼吸の影響


•喘息アレルギー性鼻炎
•花粉症
•鼻が詰まりやすい
•口がよく乾く(唇の乾燥)
•口臭
•喉がよく痛む


顔貌への影響として

•鼻が低い
•口ゴボ
•顎がない
などがあります。

小児となると顕著に影響が出てくるとされています。
特に国内の3〜12歳の小児では31%の割合で口呼吸が見られるようです。
年齢が上がるにつれて徐々に割合が上がります。


治し方


【テープ】


寝ている間に口呼吸をしてしまい、朝起きた時に口が乾燥していて口臭が気になる…なんて方は開いてしまわないように予防用のテープを購入して貼る方法もあります。専用のものは少し値段がするので、テープ荒れを起こさなければガーゼなどを止める医療用テープなどでも良いそうです。

 

【ボタンを使用した方法】

 

20〜30センチの紐をボタンにつけて歯と唇の間に挟んで引っ張ります。
この時、
•頭が動かないこと
•ボタンが飛び出ないようにすること
•顎に力が入って梅干しのようにならないこと
がポイントです。最近は専用の機械などもありますが、お家でできるトレーニングとして良いのではないでしょうか。


【あいうべ体操】


お口を「あいうべ」の形にしてお口の周りの筋肉を鍛える「あいうべ体操」もいいですね。

 

【プレオルソ】

子ども用の歯並び矯正です。

柔らかい素材を使用しており、痛みがほとんどないマウスピース式装置です。発育をコントロールしながら顎の大きさ・位置などのバランスが整えられるため正しい発音や食べ物の飲み込み方を習得したり、”口呼吸”などの昨週間の改善も可能です。


上記の項目に当てはまる方は予防としても実施していくのがいいかもしれません。


口腔習癖の改善が鍵を握る!?

 


口腔習癖なども大きく影響するとされていますが、小児で歯並びが気になるお子様には口腔習癖が影響しているかもしれません。
•指しゃぶり
•舌癖
•口唇癖、吸唇癖
•咬爪癖
など…。癖ですので小さなお子さんが意識して治すのは難しいですよね。
その為、口腔習癖には当医院でも取り入れているプレオルソ(マウスピース矯正)もいいかもしれません。物理的に癖ができないようにしてしまいます。

 

お子様の「お口ぽかん」が気になるお母様、お父様方

一度お気軽に当院にお問い合わせくださいませ。

 

 

記事制作者:歯科衛生士 川村

 

医療法人冨森会 冨森歯科医院

☎︎0742-22-3332