小児歯科① 歯並び

小児歯科① 歯並び

先週末、EFラインというマウスピース型矯正装置の講習会に参加してきました。マイオブレースやプレオルソのような装置です。

最近、小児の治療をしていると、ほとんどのお子さんが何かしらの不正咬合を持っていることに気づきます。ある調査では、実際に矯正治療が必要な割合は4人中3人ともいわれています。また、最近の調査では不正咬合と遺伝とは、あまり関連がないとされています。そして多くの原因は、異常習癖(低位舌、口呼吸、舌突出癖や咬唇癖、異常嚥下)とされます。歯や顎の大きさだけでなく、口腔周囲筋の機能が大きく関わってくるのです。

その、口腔周囲筋の機能を改善することがこの装置の目的です。

歯列の並ぶ場所というのは、簡単に言うと舌と頬の間、舌からかかる圧力と頬からかかる圧力のバランスのとれた位置に並びます。この圧力にアンバランスが生じると歯列不正が起き、矯正治療をされたとしても後戻りが起こりやすいという状況になります。

例としては、安静時の舌の位置は、上あごに当たっているのが正常ですが、低位舌の方は当たっていません、そうすると上あごの歯列は頬の力に押されて狭窄してくるというメカニズムになります。

この装置を用いることで、主に舌位と口呼吸を改善し正常な機能を獲得することができます。舌位が上がることにより背筋が伸び、姿勢が改善されるということや、トレーニングにより口腔周囲筋が引き締まって、ぽかんとした表情から締まりのある顔に変わります。

また、少し古いデータですが、2001年の8020達成者のかみ合わせを調べてみると、反対咬合や開咬の方はおられなかったみたいです。このように将来何本自分の歯が残るか、ということに対して歯並びは非常に重要なことがわかります。

なるべく、早い時期から、正常咬合を獲得することは歯を失うリスクを軽減するためにも非常に有用なことだと感じました。